【インタビュー】小林 照子氏|美容研究家

自分を朗らかに保つ「自家発電」をしましょう!

日本のメイクアップアーティストの草分け的存在として、60年以上に渡り美容業界の最先端にいる小林さん。現役のメイクアップアーティストとしての活動、ビューティビジネスのプランニングやコンサル、後進育成のための学校運営の他、新たなビジネスの展開と、その活動の幅はさらに広がり続けている。進化し続けるそのパワーと美しさの秘訣について小林さんにお話を伺いました。

 

― メイクアップアーティストになったきっかけは?

子供の頃から舞台メイクの仕事をしたい、という夢がありました。そのためにはまず美容学校で学び、経験を積むために化粧品会社に就職しました。美容部員として仕事を始めてからもその夢は変わらず、頑張って力がついたらいずれは演劇の世界に行こう!といつも出て行くことばかり考えていました。

美容部員は化粧品を売る仕事なんですが、仕事は全て自分の夢のため、メイクの勉強をするため。化粧品を売るために仕事をしていなかったんですね。一人でも多くのお客様をメイクして経験を積みたかったので、閉店間際にだってお客様が来たら喜んでメイクしてたんですよ。それがお客様に喜ばれて顧客が増えて、店舗の売上が急激に伸びたんです。そして2年後に本社の指導員に抜擢されました。

 

― 本社ではどのようなお仕事をされたのですか?

指導員としての仕事の他にも広告などメイクアップの仕事は全て自分がやっていたので、とにかく大変でした。私以外の人材を育てることも必要になってきたのですが、当時のメイクアップは論理的な指導がなく教材もなかったんです。それで美容部員時代に自分で培った、演劇の「作り上げるメイク」を論理的な教材として作り上げていきました。論理的に教育できれば人は早く育てることができますからね。そのうちに自分が人材教育に向いていることがわかってきたんです。

 

― それが今の学校運営の事業にも繋がっているんですね。

そうなんです。過去からの延長線で生きていくのは私の考えではないんです。全てを自分がむしゃらにやる必要はなく、人材をしっかり教育して適材適所で役割を与えていく。過去からの延長はどんどん人に委ねていき、自分は常に新しいことを取り込んでいくという中で、今は未来に向けて2つの新しいことを考えているんですよ。

 

― ワーキングマザーの先駆者としての苦労や思い出を聞かせてください。

全て、全員が反対という時代でした。部下もまだ2〜3人でしたから、私にしかできない事も沢山あり、出産後も会社からはいつ戻ってくるんだ、と言われるし、すぐに復帰しました。当時は制度なんて全く整ってなかったですし。子供の預け先をいくつか確保して今日は預けられるのかしら…と毎日ドキドキでした。仕事場に連れて行くこともありましたよ。

主人も最初は猛反対でしたけど、そのうちに自分が時間もお金も自由なんだ、ということに気が付くと「女はもっと働くべきだ」なんて180度考えが変わりましたよ(笑)。子供も小さな頃は家に母親がいないことが嫌だったようですけど、中学生くらいになると嫌がらなくなりましたね。親から干渉されず友達から羨ましがられて「うちは幸せかも」と思うようになったみたいです。

もちろん毎日大変でしたけど、大事なことだけやろうという能力が身につきましたね。洗濯物がたまっていても死なない、ご飯を食べないと死んでしまう、死ぬか死なないかを基準に考えて、やることを決めていきました。

 

― 若さ、美しさの秘訣を教えてください。

スキンケアはあれもこれもと思いがちなんですが、汚れを落とす、潤わせる、潤いをキープする、この3つだけなんです。これさえしっかりできれば皮膚は老けない。

そしてここにちょっとした一手間、ホットタオルで温めて蒸すという一手間を加えてください。数日続けると肌は明らかに変わってきます。そしてこれを習慣化する。気持ちがよくて、人に褒められる肌になる、これが続くコツなんです。

― 女性がイキイキワクワク輝くために必要だと思うこと。

自分を朗らかに保つことです。朗らかというのは女性ホルモンが自然に与えてくれるもの。たとえそれが失われた年齢であっても朗らかでいること。これが「自家発電しましょう」ということですね。自分で”楽しい”を発電することがとっても大切!頬紅つけるのも朗らかに見えるから。美容でも簡単にできることなんですよ。

― 読者の皆さまにメッセージを。

えらい人の陰には必ず立派な妻がいるように、日本はもともと女性が仕切っていくべき文化なんです。今は男性も女性が頑張ることを認めている時代、これからは本当の女性の時代になります。女性に生まれてよかったですね!

 

Profile

小林 照子

美容研究家 / メイクアップアーティスト
小林照子株式会社 代表取締役
株式会社 美・ファイン研究所 ファウンダー
株式会社 フロムハンド代表取締役社長 / [フロムハンド] メイクアップアカデミー学園長
青山ビューティ学院高等部学園長
JMAN(Japan Make-up Artist Network)理事長
エンゼルメイク研究会 副会長

1935年生まれ。株式会社コーセーの美容指導員を経て、長年にわたり美容について研究、教育・商品開発に取組み多くのヒット商品を生み出し、初の女性取締役に就任。取締役・総合美容研究所所長を退任後、独立し、1991年株式会社美・ファイン研究所を設立。美容研究家としてあらゆるビューティビジネスに向けてのプランニング、コンサルティングなど様々な活動を意欲的に展開しながら、現役のメイクアップアーティストとしても活躍。また、トータルビューティの本格的プロを養成するための学校も運営、後進の育成にもあたり、数多くの卒業生を世に送り出している。

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