【インタビュー】十河 ひろ美氏|株式会社ハースト婦人画報社|SDGs WOMAN

タイトル_十河ひろ美

【Profile】
ラグジュアリー メディア グループ編集局長 兼「25ans」総編集長 兼「Richesse」編集長

’86年、婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)に入社し、「mcシスター」、「25ans」の編集長のち99年に退社。「ヴォーグ ニッポン」創刊編集長などを経て’06年に再び「25ans」編集長に就任、’12年には「Richesse」を創刊。現在はラグジュアリー メディア グループを率い、2誌の編集を手がける。

出版社に入ったきっかけを教えてください。

海外アーティストが大好きでミーハー、好奇心旺盛な女の子でした。当時愛読していた音楽専門誌の女性編集長のコラムを読み「編集長になるとアーティストに会えるんだ!」という淡い憧れを抱いていましたね。今思うと、それが編集の仕事をを選んだきっかけなのかもしれません。

入社した頃は、編集者には女性がたくさんいるのに、どの雑誌も編集長は男性。女性はなれないと思っていました。けれど、やりがいもあるし、女性が活躍している会社でしたから、長く働くことはできるだろうと感じていました。

そんな中、編集長になられましたね。

時代の変わり目だったのだと思います。入社9年目でmcシスターの編集長になり、その2年後に25ansに就任しました。その頃は業界を見回しても女性編集長は数えるほどでしたね。時代と運も受けて編集長になれたという思いがあり、会社に恩返ししなければという使命感と強いプレッシャーで数キロ痩せてしまったほどです。

そして、普通のミーハーな女の子が編集者から編集長になり、今もこうして現役で仕事を続けていられる事は本当にありがたいことだと思っています。仕事をこなすだけではなく、これまで自分が培ってきたノウハウをどう社会に還元するかが、ここ5年くらいのテーマ。その流れで行なっているのがSDGsやサステナビリティ、そしてチャリティ活動なんです。

ラグジュアリーメディアグループでは総編集長としても活躍されていますね。

2016年11月に「婦人画報」「25ans」「美しいキモノ」「リシェス」4誌からなるラグジュアリーメディアグループ(LMG)を立ち上げて編集局長に就任しました。25ansでは総編集長として全体のサポートを、リシェスでは編集長として現場を統括しています。

2019年1月にはラグジュアリーメディアグループ4誌合同で「メセナ・ガラ」を開催しました。現代美術作家・杉本博司さんが設立した「公益財団法人小田原文化財団」の支援を目的として日本の文化を支援する企画に約500人もの方々に集まっていただくことができました。これまで25ansでは子供支援を中心としたチャリティを行ってきたのですが、今回は4誌合同開催でしたのでテーマを変えました。日本文化支援のメセナ活動は2度目の試みでしたが、おかげさまで沢山のご支援をいただくことができました。

SDGsや社会貢献活動のきかっけ、また具体的に進めてきたことは何ですか?

雑誌を通して社会的に成功している人や、社会貢献活動をしている方とお会いする機会が沢山ありました。そのような中、海外では社会的に成功している人の多くは社会にお返しをしている、ということに気づきました。20年位前から自分も何か恩返しをできないかと考えるようになり、メディアを通した社会貢献が編集長を続ける自分に与えられたミッションなのでは、と思い至りました。

25ansで何かできないかと考えていた時に「ノブリス・オブリージュ」の現代版とも言える「リシェス・オブリージュ:富める者の義務」という言葉を知り心に響きました。15年位前から25ansの巻頭で「リシェス・オブリージュ」として、チャリティ活動をしている人やハリウッド女優の社会貢献活動などを紹介し始めました。同時にチャリティガラもスタートし、誌面で記事を作りつつ、イベントも開催し立体的な形を作り上げることで、読者やクライアントからの賛同を得ることができました。

SDGsは2015年から、それとは関係なく15年も前から活動されているんですね。

SDGsやチャリティ活動は雑誌の売り上げのためではなく、魂を持った雑誌でいるためのメディアの精神。スタッフとはいい物を読者に紹介して終わりではなくて、いいことをしましょうよ、という気持ちをシェアしています。素敵な装いをした人が素敵なことをすると、もっと素敵な女性になる。社会のために役立つことや社会のことを考えるということが、一番素敵であり、ひいてはお洒落なことだと思うのです。

賛同してくれる読者には感度の高い人も多いので、チャリティに参加して学び、今度は自分でチャリティパーティを開催する方もいて。25ansというスタート地点から、だんだん広がりができてきたのかなと思います。自分がやってきたこと、社会の動き、会社の動きがだんだん一つになっていくような、大きなうねりの中で活動しているという喜びを感じています。

「私のサステナブル宣言」今後チャレンジしてみたい取り組みを教えてください。

まず私ができることはメディアを通して発信していくこと。女性のSDGs認識率を高めるために、女性向けメディアはその一助となると思いますので、これからも続けていきたいと思います。

ご自身のHAPPYの源や、心がけていることはありますか?

日々、様々なできごとに感謝し、ポジティブでいること。ネガティブからはHAPPYが逃げますからね。そして、人のせいにしない、人と比較しない、今の自分に満足すること

HAPPY WOMANに期待することを教えてください。

名前が好きですね。HAPPYになりたくない人はいないですし。これまでの先輩女性はたくさんの制約の中で苦労されてきて、やっと女性の人権や存在が認められるようになりました。女性に生まれてきてよかった、文字通り幸せだと一人でも多くの人に実感してもらう上でシンプルで素敵なネーミングだと思います。
実際に全国をまわって生の声を拾っていくのはとても大切なことで、大いに賛同しております。そして日本の女性の味方として、今後の活動にも期待してます。

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