なんだか上手くいかない時、気持ちが沈んでしまう時や、どうしても気分が晴れない時。
みなさんは、どのように過ごされていますか?
そんな時、私は本を手に取るようにしています。
「現実逃避」という言葉がありますが、私はむしろ、意図的に“本の世界に逃げ込む”ようにしています。
目の前で起きている出来事から気持ちを切り離すのは、意外と難しいものです。
何をしていてもそのことが頭から離れず、気づけば同じことを何度も考えてしまう。
そんな経験はないでしょうか。
家事をしていても、
散歩をしていても、
子どもの寝かしつけをしていても、
ふと頭をよぎってしまう。
そんな時、自分の原点に戻れる“バイブル”のような本があると、張り詰めていた気持ちや、
がんじがらめになっていた思考が、少しずつほどけていく気がしています。
本の世界に入り込んでいる間だけは、少しだけ現実から距離を置ける。
そして読み終える頃には、また、いつもの自分に戻れる。
そんな私を支えてくれた“バイブル本”を、いくつかご紹介したいと思います。
【人生観編その①】
『DIE WITH ZERO』 ビル・パーキンス著(ダイヤモンド社)
仕事で、普段ならしないようなミスを立て続けにしてしまったり、思いがけないトラブルに見舞われたり。
「もう嫌だな」
そんなふうに感じる日は、この本を手に取るようにしています。
この本は、「お金を残して死ぬのではなく、人生経験を最大化して生きる」
という考え方を教えてくれる一冊です。
お金の使い方について書かれた本ではありますが、それ以上に、“今を生きる”ことの大切さに気づかせてくれる本でもあります。
今起きていることは、人生の中のほんの一つの点でしかない。
そんなふうに、目線をぐっと引き上げ、視野を広げてくれる感覚があります。
「私は何のために頑張っているんだろう」と今目の前にあることに嫌気がさしてしまった時。
そう思った時に、何度も読み返している一冊です。
【人生観編その②】
『人生を最大限に生きる』 オリソン・マーデン著(ディスカヴァー)
もう一冊、よく手に取る本があります。
この本は、1ページごとに短い言葉やキーワードがまとめられていて、どこからでも気軽に読むことができます。
長い文章を読む気力すらない時でも、ぱっと開いたページの一言に、はっとさせられることがあります。
不思議なことに、その時の自分の状態によって、心に残る言葉が毎回違うのです。
自信をなくしている時には、前を向く勇気をもらえたり。
焦っている時には、「今のままでも大丈夫」と、肩の力を抜かせてもらえたり。
気持ちが落ち込んでいる時ほど、“自分がどんな言葉を必要としているのか”すらわからなくなってしまうものです。
“今の自分に必要な言葉と出会う”そんな感覚でこの本を開いています。
【気分転換編】
『時をかけるゆとり』 朝井リョウ著(文春文庫)
そして特に気分が落ち込んでいる時には、ビジネス本ではなく、エッセイや小説など、
その本の世界観に浸れる本を手に取るようにしています。
この本は、朝井リョウさんの日常や学生時代の出来事がユーモアたっぷりに描かれていて、
思わず笑ってしまう場面がたくさんあります。
私は家族が寝静まった深夜、お風呂に浸かりながらこの本を読んでいたのですが、気づけば声を出して笑っていました。
落ち込んでいる時は、
「前向きにならなきゃ」
「切り替えなきゃ」
と思えば思うほど、
苦しくなることがあります。
でも、ただ笑うだけで、少し気持ちが軽くなることがあります。
この本を読み終える頃には、張り詰めていた気持ちがゆるみ、
“まあ、そんな日もあるか”
と、少しだけ肩の力を抜ける気がしました。
深く考えすぎてしまう時ほど、“余白”をくれる本に助けられています。
【子育て編】
『10歳からの子育て』 高濱正伸著(総合法令出版)
子育てにおける悩みは、本当に尽きないものです。
つい感情的に怒ってしまった夜、
眠っている子どもの寝顔を見ながら、
「ごめんね」と心の中で謝る。
そんなことも、日常茶飯事です。
また、子どものことだけではなく、
親としての自分自身のできていない部分に目が向いてしまい、「親としてこれでいいんだろうか」と、迷ってしまうこともあります。
そんな時、花まる学習会の代表である高濱先生の著書を手に取ります。
完璧な親になろうとしなくていい。
ちゃんと悩みながら、等身大の自分で子どもと向き合っていればいい。
まずは何より、自分自身が笑顔で日々を過ごせていること。
それだけで、十分“花まる”なんだと、原点に戻ることができます。
読み終える頃には、「明日はもう少し優しく向き合えるかもしれない」と思えて、
翌朝、子どもたちが起きてくるのが少し楽しみになる。
そんな一冊です。
仕事、家事、育児と、毎日を慌ただしく過ごしていると、
気づかないうちに、心がぎゅっと固くなってしまうことがあります。
そんな時、無理に前向きになろうとしなくてもいい。
答えを出そうとしなくてもいい。
ただ一度、本の世界に逃げ込んでみる。
誰かの言葉に触れたり、自分とは違う人生を追体験しているうちに、気分は晴れてくるものです。
少し現実から距離を置くことで、また、自分らしく日常に戻ってこられることもある。
気持ちが晴れない夜を過ごしている方がいたら、ぜひ一冊、“自分が自分に戻れる本”を手にとってみるのはいかがでしょうか。
【記事】林 里奈(AIベンチャー 人事)
AI関連のベンチャーで人事に携わりながら、ブログ執筆などの発信活動に従事。プライベートでは、小4・小2の2児の母。キャリア×子育ての両立の体現に日々奔走中!






















































