人間関係は、多くの社会人にとって悩みやストレスの第1位。
苦手な人の行動傾向を分析し、客観的に受けとめるコツとは。
気難しい先輩や上司がいて、会社に行くのが憂鬱…、それは誰しも一度は経験したことがあるのでは。
「人間関係がストレスになる原因のひとつは、過剰な期待をもつからです。女性は特に、“尊敬できる上司や気の合う仲間と一緒に働きたい”という思いが強い傾向があります」と語るのは金城学院大学人間科学部の宗方比佐子教授。ストレスを溜めないためには、「割り切ることも大切」という。「友達や仲間は“ピアグループ(仲良し集団)”ですが、職場の人はあくまでも“ワークグループ(仕事をする集団)”。割り切った上で、苦手な人の行動傾向を分析し、先回りして対応を準備しておけば、相手に振り回されることなく、客観的に行動を受けとめることができます。わたしならこうするな、と反面教師にして学ぶこともできますよ」
下に記したのは《仕事中心》と《人間中心》の行動パターンの特徴。苦手な上司や先輩の行動傾向を当てはめてみて、タイプを分析してみよう。また、自分が上司や先輩の立場であれば、偏りがないかセルフチェックにも活用を。
上司の行動パターン
【仕事中心の行動パターン】
[su_list icon=”icon: check-square-o”]- 指示や命令を与える
- 仕事ぶりのまずさを責める
- 最大限に働かせる
- 仕事の締め切りに厳しい
- 規則を守らせようとする
【人間中心の行動パターン】
[su_list icon=”icon: check-square-o”]- 部下を精神的にサポートする
- 部下を公平に扱う
- 頑張ったときはほめてくれる
- 部下を信頼している
- 部下の個人的な問題に気を配る
【監修・宗方比佐子】
金城学院大学人間科学部教授、専門分野は社会心理学・職業心理学。 女性のキャリア発達や職場のハラスメント、大学生の職業選択などについての研究多数。