2020年7月24日(金・祝)、新宿NSビル(〒163-0813 東京都新宿区西新宿2丁目4−1)30Fスカイカンファレンスにて『就職ウォーカーpresents SDGs企業研究セミナー』が開催され、約200名の学生が新型コロナウイルス感染防止対策が万全にとられた会場に集まりました。
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。このSDGsは、国だけでなく、民間企業による取り組みも求められており、事業そのものにSDGsの考え方を組み込むことを前提にされています。企業が事業で収益をあげると共に、社会や地球環境の改善につながるようなビジネスモデルが求められています。
このSDGsに積極的に取り組んでいる企業を研究できる新しい就活動セミナー『就職ウォーカーpresents SDGs企業研究セミナー』をHAPY WOMANもサポートし、大盛況のうちに終了しました。
ガイダンス講演 『学生の企業選びになぜSDGsなのか』
【第1部|前半】 10:20〜11:00 「SDGsとは〜SDGsの基礎知識」
<講演>外務省 国際協⼒局地球規模課題総括課 課⻑補佐 春⽥博⼰氏
<モデレーター>HAPPY WOMAN代表 小川孔一
同イベントのプロデュースをさせていただいたHAPPY WOMAN代表の小川の挨拶から、ガイダンス講演 『学生の企業選びになぜSDGsなのか』がスタート。
トップバッターは外務省でSDGs推進・広報に尽力されている春⽥博⼰氏による「SDGsの基礎知識」。「SDGsを知っていますか?」という質問に対し、学生の大半が手を挙げた姿を見て、数年前と比べてSDGsの認知度がかなり高くなっていることに喜びと驚きを感じたという春田氏。
地球の未来に対する危機感を全世界が共有したこのSDGsに対して、日本政府としての具体的な取り組みについての詳細な説明がありました。また、質疑応答では多くの手が挙がり、学生たちの関心度の高さが伝わりました。
「人間の安全保障」という概念を世界に向け提唱してきた日本の考え方が、より分かりやすい形で「誰一人取り残さない」という言葉でSDGsに反映されたことによって、日本としてしっかりと牽引していく責務があるという春田氏の力強い言葉に学生たちも大きくうなずいている姿が見られ、ビジネス界においてSDGsに繋がる取り組みを期待したいとのメッセージで締めくくられました。
【第1部|後半】 11:10〜11:50 「SDGsとは〜SDGsの基礎知識」
<講演>三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経営企画部 副部⻑
プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト 吉⾼まり氏
<モデレーター>HAPPY WOMAN代表 小川孔一
前半の春田氏のSDGsの基礎的な話からバトンを受け取り、後半は企業とSDGsについて、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の吉高氏にお話いただきました。
この度のコロナ禍において企業が財務指標や業績予測を出せない中、ますます注目されているESG投資についてをしっかりとご説明。また、学生が企業を選ぶ際の重要なポイントとして、その企業が未来へのビジネスストーリーについて何を語っているのか、世界のトレンドを理解している経営者かどうか。社長が発信しているメッセージをきちんと見極め、自分自身も投資家と同じ目線で企業を見ていくことが重要だと語りました。
今後、社会に不安課題があったとしても、それを将来へのビジネスチャンスと捉え、予測不能な変化に対する柔軟性を持ったイノベーションを起こせる人材が求められていくようになるとのこと。
SDGsの取り組みが難しいと思われている中小企業においても、今後は世の中のニーズにSDGs視点を取り入れ、ビジネスに繋げることが重要になり、企業の規模にかかわらず経済全体でSDGsを推進していく必要性について語っていただきました。
【第2部】 14:00〜14:50 「企業特別講演」
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
取締役 人事総務本部長 島田由香氏
「誰も予想しなかった今回のコロナ禍で、あなたの当たり前は変わりましたか?」この質問からスタートしたユニリーバ・ジャパン・ホールディングスの企業特別講演。「具体的にどんなことが変わった?」「変わったことを具体的に教えて」と、島田氏は、参加者とコミュニケーションを取りながら進行し、学生たちも自分の言葉で語っていました。
島田氏はコロナ禍で人との繋がりの大切さ、直接人と会うことの価値を改めて見直したと語り、人と会うことが大好きで、それができない状況を不安に思うこともあったが、この状況を少しでも快適で楽しいものにすることを考えていたとのこと。
本年よりユニリーバが実施した、履歴書から性別、写真、ファーストネームの記載を排除した取り組み。情熱と能力の高い人材を求めているため、性別情報は不要と判断した経緯をはじめ、生まれてきた意味や感謝することの大切さを語りました。
「命を使う」自分の使命は一体何なのか?生きていく中で時間的に大きな比重を占める仕事について、最も自分が興味を持つことができる得意なことをすべきであり、自分の強みや生きる目的、使命を見つけて欲しいという、熱いメッセージを伝えました。
SDGsをテーマにした新しいスタイルの就活セミナーでしたが、講演を真剣なまなざしで傾聴する学生たちの姿と意識の高さが印象に残りました。
ー日本の未来は明るい。
大学生のための就活お役立ちサイト。採用企業 情報、就活に役立つ情報を掲載。無料適性診断・SPI模試 利用可能…