世界幸福度ランキング2025発表
日本は55位に後退。私たちの“しあわせ”は、どこにある?
2025年3月20日、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が監修する「World Happiness Report 2025」が発表され、日本は世界55位という結果となりました。
前年の51位から後退し、先進国の中では依然として低い水準です。
経済的には豊かで治安も安定している日本。
それでも、「しあわせだ」と実感できない背景には、何があるのでしょうか。
世界幸福度ランキングとは?
“わたし”の暮らしにも関係がある?
このランキングは、世界150カ国以上を対象に、以下の6つの指標から人々の主観的幸福度を評価しています。
1. 経済力(GDP)
2. 社会的支援(困ったときに頼れる人がいるか)
3. 健康寿命
4. 自由度(自分らしい人生を選べるか)
5. 寛容さ(他者への思いやりや寄付行動)
6. 政治や社会制度への信頼
いずれも、私たちが「自分らしく幸せに生きる」うえで欠かせない要素ばかりです。
2025年、日本はなぜ後退したのか?
日本の順位は、2024年の51位から55位へと4つ後退。
先進国の中では依然として低位にとどまっており、特に「社会的支援」「人生の自由度」「寛容さ」のスコアが伸び悩んでいます。
報告書では、日本が抱える次のような課題が示唆されています。
・孤独やつながりの希薄さ
・多様性への不寛容さ
・自由や自己表現に対する制限
・働き方・生活スタイルの固定化
経済的な豊かさがあっても、「心のゆとり」や「他者とのつながり」を感じにくい社会構造が、幸福度の低下につながっているのかもしれません。
上位はどの国?幸福度の高い社会に共通するもの
2025年のランキングでは、フィンランドが7年連続で1位を獲得。続いて、デンマーク、アイスランド、スウェーデンなど北欧諸国が上位を独占しました。
これらの国々に共通しているのは、
・相互扶助の精神が根付いたコミュニティ
・教育や医療へのアクセスが平等であること
・自分らしい生き方への社会的理解と支援
といった、「個人」と「社会」の信頼関係です。
「自分らしく生きる」ことが、社会全体で支えられているのではないでしょうか。
幸福度を高めるのは、制度だけではない
私たちができることは、必ずしも大きな制度改革ではありません。
たとえば…
・自分自身の「しあわせ」について考える時間を持つこと
・誰かの話に耳を傾け、共感すること
・地域のイベントやボランティアに参加してみること
そうした「小さなしあわせの循環」が、社会全体の幸福度向上へとつながっていきます。
しあわせって、なんだろう?
私たちが“しあわせ”と感じる要素は、国や制度だけでなく、
日々の暮らしや、人とのつながり、自分自身との対話の中にあります。
数値では測れない“わたしのしあわせ”を、今こそ考えてみませんか?
HAPPY WOMAN®︎が目指す「しあわせの共創」
HAPPY WOMAN®︎は、社会と共にしあわせをつくっていくためのプラットフォームです。
すべての人が“自分らしく幸せに生きる力”を育む学びと出会いの場を提供していきます。
しあわせは、誰かが与えてくれるものではなく、
“わたしから始めるもの”。
今日から、少しずつ。
一人ひとりのしあわせが、めぐり、広がる未来へ。