いよいよ4月7日に始まった新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が、約1カ月半ぶりに解除されることとなりました。「リーマン・ショック以上の打撃」とも言われた経済の活動が徐々に再開されていきます。
しかし、私たちは有効な治療法やワクチンが開発されるまで、新型コロナウイルスと共存する暮らしをしなければなりません。そして新たなウイルスが、また突然襲ってくる可能性もあります。
そんな中、今後の生き方や働き方を考えるきっかけとなった今回の出来事を時代の変わり目として捉え、一過性で終わらせるのではなく、ポストコロナは新たな日常「NEW NORMAL」時代として前向きに変化することが重要です。
私たち人間の活動が抑えられたわずか1カ月半で、地球環境は大きく改善されているという報道もされており、気候変動対策など、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて更に前進するきっかけにもなりました。
コロナ禍での大きな変化の1つが「テレワーク」など、働き方の変化。とはいえ、まだ実施率の低いこの「テレワーク」ですが、すでに「企業間」「職業間」など様々な格差も表面化しています。また、「夫婦間格差」も起きており、「コロナ離婚」や「コロナDV」、「女性の家事負担増」など、様々な問題も発生しています。共働き夫婦がお互いに在宅勤務になっても、家事、育児や子育ては女性の役割であるという日本社会の無意識の偏見によってなのか、男性の行動はまだまだ変わらず、家事や子育ての負担は女性へ。
持続可能なHAPPYを。
新しい生き方・働き方・考え方で男女共に幸せに生きられる社会へ
今までの日本社会では、家庭とのバランスで女性の方がキャリアを犠牲にせざるを得ない状況にありました。今後のテレワークやリモートワークの普及によって、男女共に子育てしやすい環境となり、家事も分担することで、女性がイキイキと働き続けられる社会作りに、また日本の重要な課題である少子化対策にも繋がると考えられます。
ポストコロナ、新たな日常「NEW NORMAL」時代において、誰もが幸せに生きられる社会実現のためには、「ジェンダー平等」「女性のエンパワーメント推進」など、男女共にサポートしあえる環境構築が更に重要になると考えます。SDGsの達成に向けても「ジェンダー平等」は、他のすべての目標と不可分であり、なくてはならない横串です。
さあ、新たな日常へ前向きな一歩を踏み出し、持続可能なHAPPYを創り出していきましょう。
最後に、医療関係の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。
HAPPY WOMAN実行委員会
実行委員長 小川 孔一