【インタビュー】柏原 由佳氏|レスポートサック ジャパン

柏原 由佳氏|レスポートサック ジャパン
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「情熱」と「信念」があれば誰もが夢へ踏み出せる

昨年日本上陸30周年を迎えた『レスポートサック』。全国各地に店舗を構え、誰もが一度は目にしたことがあるほどポピュラーなブランドとして定着し、世代を問わずファンが広がる。そのスタートは、「これを日本に広めたい!」という想いだけを頼りに、体当たりでビジネスに挑んでいった、一人の大学生の情熱でした。

『レスポートサック』を日本で販売するきっかけは。

「出会ったのは、高校1年生の時参加したアメリカのサマーキャンプです。現地の仲間がみんなレスポートサックのバッグを持っていました。そのころ日本のバッグは黒や紺など地味なものばかりだったので、カラフルで元気のあるレスポートサックに衝撃を受けました。

 その後、大学時代アメリカに旅行へ行ってトランクいっぱいに買って帰ったところ、「私もほしい!」という友人がいっぱいいて。こんなに求められているなら、本格的に輸入してみたいと考えました。

 ただ、当時の私はビジネスの経験などない大学生。いきなり取引させてくれといっても無理な話です。それでもなんとか商品を手に入れたいと思い、当時香港にあったレスポートサックのショップに個人輸入させてもらいました。その後、一年ほど経って、ショップのオーナーが本国の社長を紹介してくださったのです」

そこからすぐに正規代理店になったのですか。

「いいえ。実はすでに他の商社さんが権利をお持ちでした。でも、「この商品を絶対私が日本で広めてみせます!」と、当時の社長に訴えました。英語もろくに話せず、プレゼンテーションの資料を作ることさえ知らなかった(笑)。でも、情熱だけはありましたから、打ち合わせの3日間ひたすら想いを伝え続けました。

 何とか、商社さんと並行して日本での販売を認めていただき、そのあとは飛び込み営業です。百貨店の売り場にサンプルを持って行っては現場の社員さんに売り込みを続けました。ようやく売り場がもらえたのが当時の西武渋谷店ロフト館。でも、置けるのは5型だけで、しかも1個ずつ。売れたら店頭からなくなってしまうので、毎日通って、1つ売れるたびに納品伝票を書いて次の商品を納品する、という状態でした。

 地道なスタートでしたが、ありがたいことに次第に多くの百貨店で展開できるようになり、ショップもオープンしました。その後、ついに正規代理店に指名していただけました」

企業家人生を振り返ってみていかがですか。

「30年間走り続けて、ビジネスや組織作りという点では、ある程度やり遂げることができたかな、と感じています。これからは、社会への恩返しではないですけど、次の世代の方たちが活躍するお手伝いができたらなと思っています。

 また、新たな挑戦として、昨年秋にモロッコの市街地をテーマにしたオリジナルスィーツの会員制パティスリーサロン「ララファティマ」をオープンしました。新しい目標を持つことで、日々刺激を受けワクワクと過ごしています」

読者の皆さまへメッセージを。

「私は特別な能力は何も持っていない、一介の大学生でした。それでもこうして30年仕事を続けてこられたのは、自分がいいと思ったものを広めたい、それによって誰かに喜んでもらいたいという情熱と信念があったから。どんな人でも、やってみたいことがあるなら、ぜひ勇気を出して踏み出して欲しい。うまくいかない時があるのは当たり前で、その時にいかに前向きな解決策を作れるかが大切なのではないでしょうか。一つひとつクリアするうちに、着実に昨日より前進できて、目標に近づいていけると思います」

柏原 由佳

Profile

柏原 由佳

株式会社レスポートサック ジャパン
代表取締役
ララファティマ 合同会社
オーナー

東京都出身。高校留学時にアメリカでレスポートサックに出会い、19歳で日本での仕入れ販売を開始。のちに正規取扱代理店となりレスポートサックジャパンの礎を築く。2017年10月、神宮前(東京)に会員制パティスリーサロン「ララファティマ」をオープン。ユニークな業態で多数のメディアの注目を集めた。女性企業家として留まることなく歩み続けている。現在ハワイ在住。


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