“男女格差”ジェンダーギャップ指数
日本、世界で118位で前年より前進も政治・経済で低迷
国際機関「世界経済フォーラム（WEF）」は6月12日、世界の男女格差状況をまとめた2024年版のジェンダーギャップ指数を公表しました。対象146カ国のうち日本は118位で、過去最低の順位だった前年の125位からわずかに順位を上げるも主要7カ国（G7）では最下位、同じアジアの中国、韓国よりも低い順位にとどまっており、世界から取り残されています。
ジェンダーギャップ指数とは
ジェンダーギャップ指数とは、「政治」「経済」「教育」「医療」の4分野のデータで、各国の男女格差を分析した指数です。スコアは1を男女平等、0を完全不平等とした場合の数値で、数値が大きいほど男女格差の解消について高い評価となります。
2024年の日本の総合スコアは0.663で、2023年の0.647より0.016ポイント改善しました。
■政治分野：政治：0.118（113位）
■経済分野：0.568（120位）
■教育分野：0.993（72位）
■健康分野：0.973（58位）
【上位10カ国の順位とスコア】
1位 アイスランド 0.935
2位 フィンランド 0.875
3位 ノルウェー 0.875
4位 ニュージーランド 0.835
5位 スウェーデン 0.816
6位 ニカラグア 0.811
7位 ドイツ 0.810
8位 ナミビア 0.805
9位 アイルランド 0.802
10位 スペイン 0.797
【G7の順位とスコア】
7位 ドイツ 0.810
14位 イギリス 0.789
22位 フランス 0.781
36位 カナダ 0.761
43位 アメリカ 0.747
87位 イタリア 0.703
118位 日本 0.663
【アジア近隣国の順位とスコア】
65位 タイ 0.720
72位 ベトナム 0.715
94位 韓国 0.696
100位 インドネシア 0.686
106位 中国 0.684
118位 日本 0.663
129位 インド 0.641
ジェンダー平等への動きは停滞。格差是正にはあと134年
同レポートによると、ジェンダー平等への動きは停滞し、格差是正にはあと134年かかる見込みとし、WEFは大胆な改革をするよう求めています。
今後もHAPPY WOMAN®︎は、持続可能な未来づくりの基盤でもある「女性のエンパワーメントとジェンダー平等」を推進し、活力ある社会実現を目指していきます。国連が制定している３月８日の国際女性デーの普及はじめ、すべての人が豊かに幸せな人生を送るための学びや行動に繋げる場を創出しています。
