IDGs(Inner Development Goals)とは?内面的成長でSDGs達成を目指す新たなアプローチ

IDGs(Inner Development Goals)とは?内面的成長でSDGs達成を目指す新たなアプローチ

SDGs時代の新指標!IDGsが示す持続可能な未来への道

SDGsの認知度は高まっていますが、多くの国で目標達成が進まず、日本国内でも具体的な行動が不足しているという課題があります。その要因の一つとして、実効性のある行動を支える能力やマインドを持つ人材の不足が挙げられます。この状況を受け、内面的な成長の重要性が注目されるようになりました。

Inner Development Goals(IDGs)とは

Inner Development Goals(IDGs)は、2020年に研究者やリーダーシップ分野の専門家たちによって提唱された国際的なイニシアチブで、2022年に国連でも承認されました。

この取り組みは、持続可能な未来を実現するために、人々が必要とする内面的なスキルや能力を明確化し、その育成を促進することを目的としています。

また、IDGsは国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支えるため、人間の内面的な成長に焦点を当てています。技術的な解決策だけでなく、思考や行動の変革を通じて、より良い未来を築くための基盤を提供します。

背景と目的

SDGsは、気候変動、貧困、不平等などのグローバルな課題を解決するための目標を設定しています。しかし、それらを達成するには、技術的な解決策だけでなく、人間自身の思考や行動の変革が必要です。
IDGsは、そのための内面的な基盤を提供することを目指しています。

5つの主要カテゴリーと23のサブカテゴリー

IDGsは、以下の5つの主要なカテゴリーと23のサブカテゴリーから構成されています。
(出典:https://innerdevelopmentgoals.org)

①自分のあり方-自己との関係性
1)内なるコンパス
2)誠実・真摯で、本物である
3)オープンさを学ぼうとする意欲・姿勢
4)自分を理解する力
5)プレゼンス(今ここにあること)

②考える-認知スキル
6)クリティカル・シンキング(思考の偏りに気づく)
7)複雑さへの認識
8)パースペクティブ・スキル(視点・見通す力)
9)意味を見出す力
10) 長期志向とビジョニング

③つながりを意識する-他者や世界を思いやる
11)感謝
12)つながっているという感覚
13)謙虚さ
14)共感と思いやり

④協働する-社会的スキル
15)コミュニケーション・スキル
16)共創スキル
17)インクルーシブ・マインドセットと異文化コンピテンス
18)信頼
19)集団を動かすスキル

⑤行動する-変化を推進する
20)勇気
21)創造性
22)楽観性
23)粘り強さ

IDGsがもたらすインパクト

IDGsは、教育機関、企業、政府機関など多様な組織で活用されており、以下のような影響をもたらしています。

・個人の成長:個々人がより自分らしい生き方を追求できる。
・組織の変革:組織全体の文化や働き方を進化させる。
・社会への貢献:持続可能な社会の実現を加速させる。

IDGsは、SDGsの達成を支援するための内面的な成長を促す強力なフレームワークです。個人や組織がIDGsを取り入れることで、持続可能な未来の構築に向けた実質的な進歩を遂げることが可能になります。この取り組みは、私たち全員が共に未来を築くための重要な第一歩と言えるでしょう。

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