【インタビュー】ティツィアナ・アランプレセ氏|FCAジャパン株式会社

HAPPYは自分の中に作るもの。

イタリアの女性らしい太陽のような明るさと笑顔が印象的なティツィアナ・アランプレセさん。フィアットの女性応援プロジェクト「#ciaoDonna(チャオ・ドンナ)」の仕掛け人で、FCAジャパンのマーケティング本部長として活躍されています。6月からはHAPPY WOMANとのコラボレーション企画もスタートし、女性のエンパワメント推進を一緒に盛り上げていきます。今回は日本の女性活躍について、また、ティツィアナさんのHAPPYの源についてお話しを伺いました。
– フィアットの女性応援プロジェクト「#ciaoDonna(チャオ・ドンナ)」は、2018年3月8日の国際女性デーにスタートされたそうですね。

イタリアでは、3/8の国際女性デーは、女性にとってシンボリックな大切な日。日本でもこの日をイタリアと同じ意味を持つ大切な日として定着させたいと思いました。
日本は生活レベルも社会レベルも高い国ですが、女性に対する不平等がまだ根強く残っていますね。

でも、日本の女性は教育も高く、社会で活躍できるパワーを持っていますので、日本の女性が他国の女性のロールモデルとなるように、色々なことを発信してもらいたいという思いがありました。

#ciaoDonnaは、女性がもっと自分らしく好きなことをしてイキイキ、そしてパワフルでいられるようなメッセージを発信しています。堅苦しいものではなく、みんなができることをもっと気軽に発信しよう、というコンセプトの元で活動しています。#ciaoDonnaのスタートは昨年ですが、FIATとして女性活躍支援活動は長く行っていますので、その延長上ということでもありますね。

チャオ・ドンナの「ドンナ」はイタリア語で「女性」という意味。「ドンナ=オンナ」ですよね。コミュニケーションとしてもすごくいいアプローチだったと思っています。

– ティツィアナさんから見る日本の女性はどのような印象ですか?

日本の社会は女性を受け入れるシステムがまだ確立されていません。そのために結婚や出産などを機に仕事を辞める人が多いように思います。日本の女性は高い教育を受けていて、仕事への可能性はとても高いのに、これはすごくもったいないことですよね。

確かに日本の社会システムに問題はあります。でも、女性にはそれに負けずに立ち向かってほしいと思います。私が見てきた中で、このシステムを変えようとするよりも諦めてしまう、自分のやりたいことを縮小させてしまう人の方が多く、頑張って変えようと行動する人がまだまだ少ないように感じています。

– 私共HAPPY WOMANに関心を持っていただいたのはなぜでしょうか?

#ciaoDonnaのコンセプトにとても近いと思いました。社会的インパクトを作る、社会的ムーブメントを起こせること。そして、女性ならではのコミュニティを作るという目的にも共感しました。

色々な女性のコミュニティはありますが、HAPPY WOMANは幅広い層の様々な女性を集められることがすごく面白いと思いました。

あとはカラーですね。黄色は太陽の色、情熱の色、パワフルでエネルギーの高い色で、私が大好きな色です。

全身HAPPY YELLOW®︎の素敵な衣装で

– 女性活躍推進なかなか進まない中で、日本のジェンダーランキングが低い理由として、女性管理職や女性議員が少ないことがあげられます。

女性が仕事を続けるパーセンテージはあがってきているものの、仕事のレベルはどうなのか、その内容を見てみると、まだまだ考えていかなければならないことがたくさんありますね。

女性議員が増える社会に変えていくためには法律も変えていく必要があり、とても大変なことです。イタリアの女性議員は何年もかかって法律を変えるまで、強い意志を持って活動をつづけました。
今の政治のシステムを作ったのは男性ですから、日本だけではく世界中の問題でもありますね。

– ティツィアナさんのHAPPYの源、HAPPYでいるために心がけていることはありますか?

HAPPYは自分の中に作るもの。外からは来るのを待つものではありません。自分で自分の幸せを探すこと。そして、自然体で楽しむこと、いつでもありがたいと思う気持ちを持つことが大切です。

足りないところだけを見るとネガティブになるので絶対にしません。気持ちが暗くなった時には、それを手放すためにいいことだけを考える。とてもシンプルな方法でしょう。

ティツィアナ・アランプレセ(FCA)×小川孔一(HAPPY WOMAN実行委員長)

– これからのHAPPY WOMANに期待されることは何でしょうか?

日本にきて14年が経ちました。それでもまだ日本を理解できていないこともたくさんあって、その可能性を知りたいと思うのです。知性ある日本の女性たちとのコミュニティをもっと豊かにして、一緒に新しいものを創っていきたいという思いがあります。

女性のエンパワメントについて熱い会話が繰り広げられました。

FIAT ciaoDonna のコンセプトとHAPPY WOMANのコンセプトはパーフェクトマッチだと思います。
ブランドとしても日本の女性にもっとFIATを知ってもらいたいし、私たちのシンパシーを伝えていきたいですね。HAPPY WOMANと一緒に、私たちの気持ちをシェアしていけたらとてもHAPPYです!

黄色のHAPPY WOMAN EDITIONのFIATも是非つくりましょう!

Profile

ティツィアナ・アランプレセ

FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長

イタリア・ナポリ東洋大学で日本政治文化経済学を学んだのち、奨学生として来日し、九州大学大学院を卒業。卒業後はイタリアに帰国し、日本の自動車メーカーの現地法人で勤務。1992年にフィアット グループ オートモービルズS.p.A(当時)に入社。2005年には同日本法人フィアット グループ オートモービルズ ジャパン(当時)のマーケティングディレクターとして再来日。現在はアルファロメオ、フィアット、ジープ、アバルトの4つのブランドを国内で展開するFCAジャパンのマーケティング本部長としてその手腕を発揮している。

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