「新年の抱負」は立てましたか?その実現に向けて、計画的に動くことはできていますか?
今回は、新年の抱負の達成率を戦略的に高める方法をお伝えします。
新年の抱負の達成率は「51%」
新年の抱負を達成するのは難しい。そう感じている方もいるのではないでしょうか。
日本人の20代~80代の男女を対象にした2023年の調査によると、新年の抱負の達成率は平均51%。2人に1人が未達成で終わっています。
さらに、「新年の抱負を全て達成した人」は、全体の約7%。一方、「新年の抱負を立てたものの、どんな抱負だったかを忘れてしまった」という人は、全体の8%。「新年の抱負を全て達成した人」よりも「抱負を忘れてしまった人」のほうが多く、いかに新年に立てた目標を達成するのが難しいかを物語っています。
新年の抱負が「未達成で終わる」理由
なぜ、新年の目標を達成するのは難しいのでしょうか。新年の目標が未達成で終わる理由としては「目標への気持ちが薄れてしまった」「高すぎる目標を掲げてしまった」などが考えられます。
特に「目標への気持ちが薄れてしまった」経験は、誰しもが思い当たる節があるはず。
松井証券株式会社が実施した2023年の調査によると、年始(12月・1月)に目標を立てる人は、5月以降は目標に対する意識が下降・停滞する傾向にあるとのこと。実際、目標を意識していると回答する人の割合は、4月は78%、5月は67%、6月は59%、それ以降も下降が続き、11月は54%と、どんどん下がっていっています。
一度立てた目標を忘れずに、モチベーションを維持するのは、想像以上に難しいことなのです。
新年の抱負を「確実に」達成する方法
では、新年に立てた目標を確実に達成するためには、どうすればいいのでしょうか?
目標への気持ちが薄れてしまうことなく、”確実に” 達成するために。今回は Gmail の予約送信機能を使って、未来の自分に「目標リマインド&応援メールを送る」方法をお伝えします。
①新年の抱負や今年の目標を書き出す。
(例:TOEIC 900点!)
②今年の目標を叶えるための大まかなステップを考える。
(例:「英単語学習」「文法学習」「リーディング学習」「リスニング学習」)
③そのステップを細分化して、10個のスモールステップとする。
*10個に細分化したスモールステップを毎月クリアすれば、今年の目標が叶うようにする。
(例:「英単語帳を暗記」「英文法を復習」「リーディング問題集に取り組む」「リスニング問題集に取り組む」「公式問題集に取り組む」「模擬テストで最終仕上げ」etc.)
④Gmail を開き、新規メールを作成する。メール文面に、最初の月のスモールステップのゴールと応援コメントを書く。
(例:「今月は、英単語をしっかり覚えていこう!通勤電車で毎日30分 英単語帳を開こう。私ならできる!信じてる!英語力を認められて、来年は海外転勤を叶えるんだ!アメリカか、イギリスがいいな。現地でミュージカルを観たいな。あぁ、楽しみ!今日の自分の行動が未来を決める。頑張ろう!」)
⑤2ヶ月目のメール文面は2通目に、3ヶ月目のメール文面は3通目に …… というように、全10ヶ月間分のスモールステップのゴール&応援コメントを、10通のメールにおさめる。
*④で1通のメールを作ったのと同じ感覚で、残りの9通のメールも作ればOK。
⑥10通のメールにタイトルをつける。時期に合わせて、未来の自分を奮い立たせる言葉にすると良い。
(例:1月目は「さぁ、始めよう!」、2ヶ月目は「調子はどう?」、3ヶ月目は「頑張ってる?」、5ヶ月目は「残り半分!」、9ヶ月目は「あと少し!」、10ヶ月目は「ラストスパート!」など)
⑦Gmail の「予約送信」機能を使って、10通のメールを「未来の自分に」送信予約する。
*方法は簡単。まずは、送信先メールアドレスを自分のメールアドレスに設定。次に、メールの送信ボタンの右横にある三角マークをクリックし、「送信日時を設定」をクリック。「日付と時刻を選択」をクリックし、毎月自動的に送信されるように送信日時を選ぶだけ。筆者は「毎月1日の朝」に設定することが多い。
達成率を高める 3つのコツ
未来の自分に「目標リマインド&応援メールを送る」ときのコツは、3つ。1つずつご紹介します。
1つめは、12ヶ月間ではなく、10ヶ月間で設定すること。10月〜11月には目標達成済みとなるので、年末の12月には、翌年に向けて、余裕を持って新たな新年の目標を立てることができます。また、年始である1月初旬は休暇中で、バタバタしていることも多いものですが、そんな人でも2月から始めて、年内に確実に間に合うように進めることができます。
2つめは、パソコンで書くこと。Googleドキュメントやワードファイル、パソコンのメモ帳や Evernote・Notion などのメモアプリなど、なんでも構いません。①②③の最初のステップからパソコンに打ち込むことで、④以降のメール文面を作るのがラクになります。メール文面を作るときは、③で作成した各スモールステップのゴールをコピー&ペーストすることで、各月の目標のリマインドが完成します。あとは、そこに合わせて、新たに応援コメントを加えればいいだけ。手間なく仕上げることができます。
3つめは、臨場感のある応援コメントを書き出すこと。望む未来が叶って喜んでいる未来の自分の姿が鮮明に思い浮かぶように、ワクワクするコメントを書いてみましょう。単に「今月のやることリスト」として送ると、未来の自分はきっと、メールを開くのが億劫になってしまいます。そうなると目標達成への行動が止まり、いつになっても目標は達成できません。ToDoリストに追われる生活を作り出すのではなく、胸がときめく一年を演出できるよう、表現を工夫することをお勧めします。思わず「やりたい!」「楽しみ!」と感じるような、心が踊り出す言葉たち —— 先述の例文を参考に、ぜひ書き出してみてください。
今回は、 新年の抱負を確実に達成するための方法をお伝えしました。
ぜひお役立ていただけましたら幸いです。
(参考)
PR TIMES|松井証券株式会社
@PRESS|一般社団法人マンダラチャート協会
言語学者の家庭で生まれ育ち、言語学を研究。月間100万PV&SNS総フォロワー70万人のWEBメディア運営、記事編集、書籍執筆、英日翻訳、1000人の言語化、日英米での言語指導、科学的な言語教育プログラム開発に携わる。現在は、人間理解と幸福度を最大化するための “言語化の技術” を伝える「言語化大学」を主催。言語化をとおして真の自己理解・他者理解を叶え、愛し愛される幸福度の高い生き方を提案している。